古民家再生 【熊本県熊本市】K様邸
~新たな歴史の始まり~
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新しい場所に設けた玄関。正面には元々あった窓からお庭が見える贅沢な空間に。
天井の美しい梁と欄間の彫刻、真っ白な漆喰の壁が目を惹きます。
靴箱や廊下の脇に見える建具は全て押入れやタンスだったものをリメイクしました。
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建物正面には昔ながらの大戸(現在の玄関)が味のある存在感を放っていました。
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古い和室は梁と窓の外の格子が美しいLDKに生まれ変わりました。
ダウンライトで既存の梁や天井を際立たせています。
床はお部屋を少しでも明るくしたいというご要望もあり明るい色の無垢材を採用。元々の柱や梁がより生きてきます。
リビングのテーブルは伝統工法で組まれていたケヤキの床材をリメイクしたものです。
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和室が襖で仕切られている昔ながらの間取り。さらに雨漏れによりほとんどの畳が腐っていました。
元々の出入口があった土間は、他の部分より50cm~60cmは下がっておりとても不便でした。
また、屋根裏に上がる階段は架け換えのできるはしごの様な急勾配でした。
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リビングダイニングが見渡せる最新のシステムキッチンになりました。
上部の大梁がとても良い雰囲気に。
歴史ある古いものと新しいものとが融合したスタイルです。
- BEFORE
- キッチンは昔ながらの独立した空間でした。
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VOICE
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古民家の雰囲気を損なわないよう柱や梁などをできるだけ再利用するとともに、ガラス瓦で採光を取り、
床を無垢材にするなどし、明るさを演出することを心がけました。
築112年の古民家。
お母様が亡くなられた直後に熊本地震が起こりました。
震災直後は壁が剥がれ落ち、屋根瓦も落ちて雨漏れでひどい状態でした。
しかし、さすが築100年以上の頑丈な建物。
多少の柱のズレなどはありましたが構造上はほぼ問題ないことがわかりました。
「ご先祖様が残してくれたこの立派な古民家を残したい!」というK様の強い想いがあり、今回のリノベーションを決心されました。