尺貫法
皆様、いかがお過ごしでしょうか
朝晩は少しすごし易くなってきましたが、日中はまだまだ暑い日が続いていますね
さて本日は【尺貫法】について話したいと思います
「一寸先は闇」「一寸法師」「一升瓶(いっしょうびん)」「1坪(つぼ)」
これらの言葉に聞き覚えはありませんか?
これらは、日本の単位である「尺貫法」が含まれた言葉です。
長さを計測するとき、km(キロメートル)、m(メートル)、cm(センチメートル)、mm(ミリメートル)で表現することが一般的ですよね。
寸(すん)
「一寸」は尺貫法の長さの単位です。
一寸=3.03cm=30.3mm(一尺の1/10)
3.03cm×10=30.3cm→一尺
『尺』や『寸』などは、唐の時代に中国から伝わったとされており、それらをもとに作られたのが尺貫法です。
中国を起源とする日本古来の計量法のことです。長さや面積など表す単位として用いられ、長さ=尺、質量=貫、体積=升と定義されています。
古くは大宝律令の頃から使用されており、1891年に度量衡法が制定され、1958年までは現在のメートル法と併用されていました。
戦後、1951年に制定された計量法(旧計量法)によって、1959年に尺貫法は廃止となり、1966年には国際単位系に統一されました。
尺貫法の長さの単位 |
・1寸=1/10尺 3.0303cm |
・1尺=1/3.3m=30.303cm |
・1間=6尺=1.8182m |
・1町=60間=109.09m |
・1里=36町=3.9273km |
長さの由来は諸説ありますが、1尺は、手を広げた際の親指から中指までの長さを2倍にしたものといわれています。
1寸は親指の幅ほどの長さで、有名な昔話の『一寸法師』は、約3cmと非常に小さいことがわかります。
ちなみに1間x1間=1坪(3.3m2)となります。
尺貫法-メートル法換算表 | ||||||
m | km | 寸 | 尺 | 間 | 町 | 里 |
メートル | キロメートル | すん | しゃく | けん | ちょう | り |
1 | 0.001 | 33 | 3.3 | 0.55 | 0.009166 | 0.000254 |
1000 | 1 | 33000 | 3300 | 550 | 9.16666 | 0.254629 |
0.0303 | 0.0000303 | 1 | 0.1 | 0.0166 | 0.00027777 | 0.0000077 |
0.30303 | 0.000303 | 10 | 1 | 0.166666 | 0.0027777 | 0.000077 |
1.81818 | 0.001818 | 60 | 6 | 1 | 0.016666 | 0.000462 |
109.09 | 0.10909 | 3,600 | 360 | 60 | 1 | 0.027777 |
3927.27 | 3.92727 | 1296000 | 12960 | 2160 | 36 | 1 |
今回は尺貫法とメートル法の換算表を紹介しました。
普段の生活ではあまり触れることのない単位ですが、土地の広さに「坪」を使ったり、お酒の量に「升」を使ったり、現在でも古来の単位を使っていることがわかりました。
覚えておくと便利かもしれませんね。
まだまだ、ご紹介したいのですが、ネタが尽きてしまうので、この辺りで・・・・
積算の濱地でしたーー