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雨樋

皆さん いかがお過ごしでしょうか?

 

最近は線状降水帯の発生で大雨の天候が続き、地盤が緩んだ箇所や河川の増水もあり

もし、外に外出する時は気を付けて外出されてください

 

今回は、『雨樋』をご紹介します

 

●樋(とい)とは、屋根面を流れる雨水を集め地上あるいは下水に導くための装置、
建築では特に雨水などの液体を運ぶのに用いる雨どい・雨といのことをいう。「とゆ」「とよ」ともいう。

 

軒樋(のきとい、のきどい) - 軒下に敷設して屋根からの水を集めて流す役割を担う。
竪樋(たてとい、たてどい) - 軒樋によって集められた水を地面に下ろす。縦樋。
箱樋(はことい、はこどい) - 軒樋の外観を箱状の覆いで隠したもの。
溝型 - 断面形状が略半円弧、U字、倒コの字、V字、逆台形で上面開口となっており溝状のもの
管型 - 断面形状が管状のもの
鎖型(鎖樋) - 鎖状のもので竪樋に用いるもの鎖部分に水が伝って下へ流れるようになっている。

 

江戸時代、建物の部材を保護する目的として竹や木を材料とした雨樋が一般に普及するようになります。

 

桂離宮 京都市西京区桂御園

日本らしさの象徴的な建物と日本庭園のある、桂離宮。

竹で作られた雨樋が情緒を醸し出しています

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現存する日本最古の雨樋は「東大寺 法華堂(三月堂)」と言われています。

 

 

 

 

 

 

 

 

金属材料による雨といづくりが一般に普及していった明治時代。当時の板金職人たちは、お互いの技能を磨くために諸国をまわり、
各地の職人たちを訪ねて修行の旅をして歩き、自分独自の流儀をつくり上げました。


また、この頃には銅板が徐々に普及し、高級感や緑青の発生などが、わび、さびといった風流好みの日本人の感覚に受け入れられて、
一文字屋根や雨といの材料として使用されました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

文明開化とともに海外との交流が盛んになり、さまざまな外国の文化が流入。洋風の建築技術も紹介されていきます。
そのなかには、すでに高度な加工技術による装飾性にすぐれた雨といも当然含まれていたと考えられます。

 

また、当時「ブリキ屋」と呼ばれる専門職が誕生しています。
ブリキ(Brrick)とは薄い鉄板に錫をメッキしたものですが、
当時は輸入したレンガの包装材料や石油の容器などに使われており、これらの廃品を加工して、
煙突や流し台、半円形の軒とい、そして円筒のたてといなどをつくる職人が出現したのです。
これが現在の「板金店」のルーツです。

 

建物に於いて、すごく地味な存在ですが、歴史や文化をたどってみると色んな事がわかって面白かったです

 

まだまだ、たくさん書きたいことがありますが、ネタが尽きてしまうので、この辺りで・・・・

積算の濱地でしたーー

 

 

 

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